健康科学速報

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タグ:進行型MS

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治験薬イブジラストは、脳の萎縮を大幅に抑制することが第二相臨床試験のデータから明らかになった。この結果は、進行型多発性硬化症(MS)の治療法としてイブジラストが有効な可能性を示している。

これらの結果は、4月21日から27日にロサンゼルスで開催される学会2018 Annual Meetings of the American Academy of Neurologyの中で報告される予定だ。

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酸化ストレスに関わる酵素を阻害することで、神経細胞の損傷が軽減され、新たな神経細胞の形成が促進されることが多発性硬化症(MS)のモデル動物で示された。

さらに、神経細胞を保護するミエリン鞘を作り出す細胞を増やす効果も確認された。研究チームは、動物実験として進行型MSのモデルマウスを用いた。

この研究の論文は、NeuroReport誌に掲載された。

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University of Calgaryの研究チームは、クロミプラミン(Clomipramine)と呼ばれる抗うつ薬を進行型多発性硬化症の治療薬の候補として同定した。進行型多発性硬化症には、今のところ効果的な治療薬がほとんど存在しない。 


Nature communications誌に発表された論文で、研究チームは1040種のジェネリック医薬品の薬理活性を培養細胞を用いて精査し、最も有望であったクロミプラミンの効果をマウスで検討した。

専門家の多くは、多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)は、自己免疫疾患の一種だと考えている。つまり、MSでは、脳や脊髄などの中枢神経が免疫細胞によって攻撃されることによって様々な症状が現れる。

MS患者では、神経細胞の軸索を取り巻く脂肪の層であるミエリンが免疫系により攻撃される。ミエリンが傷つくと、神経の信号伝達が弱まることになる。

MSの症状は多岐にわたり、その重症度も患者によって大きく異なる。症状には、筋肉の弱化、視覚障害、バランスの失調、痛み、痺れ、発話の障害、めまい、震え、聴覚障害などが含まれる。

MSはさらに、うつ病や、記憶、注意、集中、思考、意思決定などの問題を引き起こすこともある。

全世界には、250万人のMS患者がいると推定されている。

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ある免疫に関わる分子が、より重症の多発性硬化症を見つけるためのマーカーになる可能性が報告された。 この発見は、重症化する可能性の高い患者への個別化医療に役立つかもしれない。


多発性硬化症


多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)は、脳と脊髄からなる中枢神経で起こる慢性的な疾患で、その原因には未知の部分が残り、治療法は未だ限られている。

MSでは、神経細胞の軸索を覆う脂質組織であるミエリンが傷つくことによって信号伝達が阻害され、筋肉の弱化やバランスの障害が問題として表れる。

症状は患者ごとに大きく異なっているが、一般に歩行障害、視覚障害、極度の疲れ、鬱などが含まれる。

MSの原因は、自己免疫反応と考えられているが、なぜ免疫系が突如としてミエリンを襲うのかは理解されていない。また、その症状の重篤さは比較的良好なものから重症なものまであり、予想することは困難である。


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