健康科学速報

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タグ:筋力トレーニング

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つい20年前には、多発性硬化症の治療法はほとんど開発されていなかった。しかし今、研究は勢いづいて新たな発見や治療法の候補が次々と現れている。多発性硬化症の治療法はどれくらい進歩してきたのか、見ていこう。


多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)は、脳や脊髄での障害を引き起こしうる病気だ。世界中で210万人が影響を受けていると推定されている。

MSの発症メカニズムは完全には分かっていないが、多くの研究者が髄鞘への自己免疫疾患であると考えている。髄鞘(ミエリン鞘)とは、神経細胞を取り巻いている保護組織で、脳や脊髄から体の他の部位への信号伝達を促進している。

この病気は長期にわたって神経活動を低下させ、神経を永続的に損傷させていく。症状は、損傷された部位や損傷の程度によってまちまちである。

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多発性硬化症では、運動することで運動能力を維持できることが知られているが、実はそれ以上の効果があるかもしれない。新たな研究によって、筋力トレーニングが病気の進行を遅らせる可能性が報告された。


Aarhus大学の研究者らは、週二回の筋力トレーニングを半年間続けた結果、再発寛解型多発性硬化症(relapsing-remitting multiple sclerosis, RRMS)の患者の脳委縮が防止されることを発見した。一部の患者では、特定の脳の領域の容積が増加する場合も見られた。この発見は、Multiple Sclerosis Journal誌に発表された。

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