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University of Calgaryの研究チームは、クロミプラミン(Clomipramine)と呼ばれる抗うつ薬を進行型多発性硬化症の治療薬の候補として同定した。進行型多発性硬化症には、今のところ効果的な治療薬がほとんど存在しない。 


Nature communications誌に発表された論文で、研究チームは1040種のジェネリック医薬品の薬理活性を培養細胞を用いて精査し、最も有望であったクロミプラミンの効果をマウスで検討した。

専門家の多くは、多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)は、自己免疫疾患の一種だと考えている。つまり、MSでは、脳や脊髄などの中枢神経が免疫細胞によって攻撃されることによって様々な症状が現れる。

MS患者では、神経細胞の軸索を取り巻く脂肪の層であるミエリンが免疫系により攻撃される。ミエリンが傷つくと、神経の信号伝達が弱まることになる。

MSの症状は多岐にわたり、その重症度も患者によって大きく異なる。症状には、筋肉の弱化、視覚障害、バランスの失調、痛み、痺れ、発話の障害、めまい、震え、聴覚障害などが含まれる。

MSはさらに、うつ病や、記憶、注意、集中、思考、意思決定などの問題を引き起こすこともある。

全世界には、250万人のMS患者がいると推定されている。

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