健康科学速報

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カテゴリ: 神経・認知

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パーキンソン病に対する運動の効果に関する新たな研究が発表され、高強度の運動が症状の進行を遅らせる可能性が示唆された。


パーキンソン病は、神経変性による運動機能障害で、体の様々な部位の制御できない震えやバランスの欠損が特徴として現れる。

第二相臨床試験であるStudy in Parkinson's Disease of Excercise (SPARX)は、Northwestern UniversityとUniversity of Coloradoの研究者らによって行われた。この試験によって、高強度の運動が初期段階のパーキンソン病患者にとって、運動機能障害の進行を遅らせるのに有益であることが示された。

この結果に関する論文は、JAMA Neurology誌に掲載された。

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多くの研究が、アルツハイマー病を防止する上でのAPOE遺伝子の重要性を指摘し始めているが、実際に生きた動物でその効果を実証した例は少ない。新たな研究はAPOE遺伝子に対抗する分子を用い、生きたマウスでアルツハイマー病による脳の損傷が半減することを示した。


APOE遺伝子は、アポリポプロテインEというタンパク質をコードする遺伝子で、アルツハイマー病のリスク上昇に関わることが知られている。

実際に、この遺伝子のE4変異体は、最も一般的なアルツハイマー病のリスクファクターで、患者の半数でこの遺伝子が発現している。

また、これまでの研究によって、この変異体を2コピー持つ場合はアルツハイマー病の発症リスクが12倍に上昇することが知られている。

新たな研究の中で、Washington University School of MedicineのHoltzman博士らの研究チームは、APOE遺伝子の発現を抑えるアンチセンスオリゴヌクレオチドと呼ばれる化合物を用いた。

そして、この化合物によってAPOEタンパク質の発現を抑制すると、マウスの脳のダメージが半減すると言う結果をNeuron誌に報告した。

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睡眠時無呼吸は、現在のところ有効な治療法がない。しかし、これまでで最も大規模な臨床試験によって、大麻由来の向精神成分がこの症状の治療に有効な可能性が報告された。


大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol)は、大麻による高揚感を引き起こす化合物で、一般にはドロナビノール(dronabinol)の名前でも知られている。ドロナビノールはすでに、化学療法の副作用である吐き気や嘔吐に対して臨床適用されている。

イリノイ大学らの共同研究チームによる臨床試験によれば、ドロナビノールを一錠飲むことで、睡眠時無呼吸の症状を一晩中抑えることができるかもしれない。

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最近の研究によって、片頭痛治療において非常に重要な一歩が踏み出された。エレヌマブ(erenumab)と呼ばれる新薬が、片頭痛の症状が表れる頻度を半減させるという結果が報告された。


最近New England Journal of Medicine誌に報告された第三相臨床試験の結果によれば、エレヌマブの治療を受けた反復性の片頭痛患者の半数で、症状が表れる日数が半分以下になったという。

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ナッツの健康効果については多くの研究が行われてきており、心臓血管系や記憶・認知機能に良い影響があることが知られている。新たな研究によって、ナッツの認知機能に対する効果について更なる科学的根拠が加わった。


ナッツの健康効果


最近、多くの研究がナッツの認知機能への良い影響を示唆してきている。例えば、ナッツが加齢による認知機能の低下を抑え、記憶力の低下を食い止めることが報告されている(論文1)。

ナッツは脳の機能にどのように影響するのだろうか?Loma Linda大学の研究者らは、このメカニズムについて研究を行った。


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