健康科学速報

ヘルスケア分野の科学技術の海外ニュースを伝えます。

カテゴリ: がん

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新しい研究によって、抗原虫薬ニタゾキサニド(nitazoxanide)が大腸および前立腺がんの増殖を抑える効果を持つことが報告された。


大腸がんと前立腺がん


American Cancer Societyによれば、前立腺がんは米国の男性において二番目に多いがんで、すべてのがんの中で9.6%を占めている。一方で、大腸がんは米国で新たに診断されるがんの中で、全体の8%を占めている。

日本では、大腸がんは男性では三番目、女性では二番目に多く見られ、前立腺がんは男性の4番目に多くみられている(大腸がん情報サイト)。

前立腺がんと大腸がんの発生メカニズムとして、Wnt/β-カテニンシグナルの機能不全が、これらのがんの成長と増殖を引き起こすことが知られている。


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脳腫瘍の一種である神経膠芽腫(glioblastoma)は、治療が難しく、予後が悪いことで有名だ。新たな研究によって、神経膠芽腫の増殖を止める方法が見つかったかもしれない。Telomeric repeat binding factor 1 (TRF1)と呼ばれるタンパク質を阻害することで、マウスおよびヒトの神経膠芽腫の増殖と分裂を止められることが発表された。


神経膠芽腫


American Brain Tumor Associationによれば、神経膠芽腫は原発性脳腫瘍の15.4%を占める。早い増殖と治療の難しさから、神経膠芽腫は最も致死率の高い脳腫瘍のひとつだ。抗がん剤テモゾラミドと放射線による複合療法を受けた患者の生存期間の中央値は、14.6か月に留まっている。


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大豆を食べることは、様々な面で健康に良い効果を与えることが知られている。例えば、更年期における顔の紅潮を和らげたり、乳がんの再発を抑制したりといった効能を大豆は持つが、これらはエストロゲン様の化合物であるイソフラボン類が女性ホルモンに似た働きをするためだ。

最近、新たな知見としてゲニステイン(genistein)の乳がん抑制効果の可能性に関する論文がUniversity of Arizonaの研究グループから発表された。彼らの結果によれば、大豆イソフラボンの一種であるゲニステインは、乳がん細胞の増殖を半減させるという。

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プロトン療法は、加速器によって作り出された高エネルギー状態の水素イオン(プロトン)を照射することで癌細胞を攻撃する新しい治療法だ。ペンシルバニア大学の研究グループは、小児頭頸部がんの患者にプロトン療法を適用することで、従来の放射線照射と同様の治療効果がより少ない副作用で得られることをPediatric Blood and Cancer誌に発表した。

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乳がんのリスクファクターとなる遺伝子についての研究論文が、2報発表された。一本目のNature誌に発表された論文では、10万例を超える乳がん患者について遺伝子型が調査され、65の新たな遺伝子変異が発がんリスクに関連するものとして同定された。

もう一方のNature Geneticsに発表された論文では、Estrogen受容体(ER)陰性の乳がんに限定して研究が行われ、関連するものとして10の遺伝子変異が特定された。ER陰性の乳がんは陽性のものよりも例数は少ないが、予後が悪いことが知られている。

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