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スナック菓子などのジャンクフードは体に悪い。でも、分かっていても、ついつい食べてしまう。どうしてジャンクフードを我慢することは、こんなに難しいのだろうか?

ポテトチップス、ドーナッツ、クラッカー、フライドポテトなどのジャンクフードは、脂肪と炭水化物を多く含んでいるが、それ以外の栄養素に乏しく、これを食べすぎるとただ脂肪を蓄積する結果になる。

もしジャンクフードを食べ続ければ、我々の体は徐々にメタボリックシンドロームに陥り、肥満、糖尿病、あるいはがんなどのリスクを高めることになるだろう。

これらは何も新しい情報ではなく、我々はジャンクフードを食べることの結末をよく知っている。しかし、ジャンクフードを食べずに我慢することは難しいのもまた事実だ。健康に悪いと知りながら、それでもなおジャンクフードを食べ続ける人が多くいるのはどうしてだろうか?

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ドイツ、スイス、アメリカ、カナダの研究チームは、この原因を追究するために、一連の実験を行った。彼らは、炭水化物、脂質、あるいはその両方の豊富な食べ物を目の前にした時、人の脳内では何が起こっているのかを研究した。

彼らの発見によれば、我々の脳は本能的に脂質だけが豊富な食べ物の価値を非常に正確に推定できる。その一方で、炭水化物と脂質の両方が豊富なジャンクフードなどの食べ物の場合には、我々はその価値をうまく推定できないらしい。

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「食べ物とその栄養価の関連を制御する生物学的プロセスは、生物が適応性のある決断を下せるように非常に注意深く食べ物の価値を定義するように進化しています」とYale UniversityのDana Small博士は述べる。

「例えば、マウスは、ある食べ物が少しのエネルギーしか持たない場合、開けた場所に出て捕食者の前に自分を晒すようなリスクを冒すべきではありません。」

しかしながら、ジャンクフードのこととなると、我々に古くから備わった「コストとメリット」のメカニズムはうまく働かないようだ。この研究は、Cell Metabolism誌に掲載された。

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ジャンクフードは報酬系を活性化する


今回の研究では、206人の参加者が集められ、彼らは最初にジャンクフードの写真を見せられた。そのジャンクフードには、カロリーが主に炭水化物に由来するもの、脂質に由来するもの、あるいはその両方に由来するものが含まれていた。

これらのすべてのジャンクフードは、参加者によって四項目(好み、親しみ、推定エネルギー密度、カロリー量)について評価された。

後日、参加者は空腹状態で実験室を訪れ、オレンジジュース、チェダーチーズ、全麦トースト、白トースト、ストロベリージャム、バターからなる426キロカロリーの朝食を与えられた。

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三時間後、参加者はある入札ゲームをしながら機能性MRIのスキャンを受けた。そのゲームでは、色々な栄養価を持つジャンクフードの写真を見せられ、その食べ物のために彼らがいくら支払うかを質問された。

この実験に基づき、研究チームはいくつかの素晴らしい発見をした。第一に、脂肪と炭水化物の組み合わさった食べ物は、どちらか一方の栄養素に富む食べ物よりも脳の報酬系を強く刺激することを発見した。

特に脳の報酬系に関わる領域(背側線条体と背内側視床)が、脂質と炭水化物の豊富な食べ物に反応を示す部位として特定された。

これらの脳の回路は実際に、参加者の最も好きな食べ物よりも、脂質と糖質の豊富な食べ物によって強く活性化された。例えば、甘い食べ物、エネルギー密度の高い食べ物、あるいはよりサイズの大きな食べ物だ。

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それから、入札ゲームにおいて、使える金額が制限された場合には、参加者は脂質あるいは炭水化物が豊富な食べ物よりも、脂質と炭水化物の両方が豊富な食べ物に多く支払う傾向があった。

「驚いたことに、脂質と炭水化物の豊富な食べ物は、その潜在的なカロリー負荷を異なるメカニズムによって脳に伝えているようです」とSmall博士は述べる。「試験の参加者は、非常に正確に脂質からのカロリーを推定できましたが、炭水化物からのカロリーはうまく推定できませんでした。この二つの栄養素が合わさると、脳はその食べ物のエネルギー価値を過大評価してしまうようです。

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我々の脳の進化とジャンクフード


Small博士と研究チームは、この理由として我々の脳が、ジャンクフードのような一見喜ばしいけれども実際には栄養価値が少ないような食べ物に対して、適応するための十分な時間がなかったせいではないかと仮説を立てている。

研究チームの説明では、我々の先史時代の祖先は、動物の肉や植物しか自然の中で得られる食べ物がなかった。

「自然の中では、脂質と炭水化物の両方が豊富な食べ物は稀で、食物繊維を持っていることが多く、それが代謝を遅らせます。一方で、ジャンクフードは一般的に、高い脂質と高い炭水化物の負荷を持っています」とSmall博士は言う。

ドーナッツやポテトチップスのようなジャンクフードは、我々の身の回りに昔からあったわけではない。これらが登場したのは、つい150年前なのだ。

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彼らの仮説では、我々の脳はジャンクフードに関して、食べるべき物やその量をうまく制御するための反応を獲得していないのかもしれない。

いずれにしても、我々の脳がジャンクフードに対して出すポジティブな信号は、不健康な食生活を促進し、肥満へとつながる危険性がある。

「この結果は、脂質と炭水化物に富む食べ物による報酬系のシグナルの増強が、ジャンクフードの流行と食べ過ぎにつながる原因になっていることを暗示している」と研究チームは結論付けた。

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参考:Finding it hard to cut down on processed foods? Here's why