party_1


厳格な食事療法によって、ある線維筋痛症の女性のほとんどの症状が急速に改善したという症例がイタリアから報告された。これは、新たな低コスト、低リスクの治療法となるかもしれない。

この研究は、Frontier in Medicine Rheumatology誌に掲載された。


線維筋痛症は、複雑な慢性的疾患で、患者は痛み、疲労、睡眠障害、気分障害、認知機能障害などの症状を示す傾向がある。今のところ、線維筋痛症に対して長期的に有効な治療法は確立していない。

興味深いことに、線維筋痛症の患者の一部は、セロトニン量の低下を示すことがいくつかの研究により示唆されている。セロトニンは、体の機能の制御を助ける神経伝達物質の一つだ。

今回の症例レポートでは、イタリアの医師らは、ある白人女性の線維筋痛症患者において、厳格な食事療法によって症状の改善に成功したことを報告した。その食事療法とは、セロトニンの前駆体であるトリプトファンの吸収を阻害する可能性のある食品を排除するという方法だ。

関連記事筋力トレーニングによる線維筋痛症の改善


その患者は、34歳の白人女性で、数年前に手術を行った後から、腰痛、むずむず脚症候群、および朝のこわばりを経験するようになった。MRIやレントゲンにより、腰椎間板ヘルニアが明らかになり、臀部の病変や異常はなかった。

彼女の症状は、次の二年間に悪化した。症状は予想できない形で進行的に酷くなった。患者は、しばしば酷い痛みによって、ベッドで休まざるを得なくなった。

彼女はリウマチ学の医師を受診し、圧痛点の感度、広範な慢性的痛み、朝のこわばり、体力の回復がみられない睡眠、うつ、不安、脚のけいれん、胸の痛み、冷たいものへの過敏、認知機能障害、過敏性腸症候群と便秘、指とつま先のチクチクした感覚から、線維筋痛症と診断された。

関連記事【CBDオイル】線維筋痛症や多発性硬化症の痛みに対する有効性


ほとんどの薬物療法が線維筋痛症に有効でないことを知り、彼女は症状を管理するための新しい代謝的アプローチを模索するようになった。

その治療法とは、厳格な食事管理によってトリプトファンの吸収を促し、セロトニンの生合成のための原料が常に手に入ることを保証するというものだった。

フルクトースは、反応性の高い糖で、トリプトファンの吸収に悪い影響を与えることから、フルクトースの摂取は制限された。グルタミン酸とアスパルテームも同様に制限された。

食事に含まれていたものは、卵、肉、魚、貝類、じゃがいも、にんじん、セロリ、ほうれん草、ビート、チャード、ダークチョコレート(70%以上のカカオ)、米、キビ、キャロブパウダー、くるみ、エクストラバージンオイル、グレープシードオイル、タイム、セージ、ローズマリー、コーヒー、緑茶、少量のアーモンドであった。

彼女は食事の日記を付け、症状の変化を記録することができた。数日後には、食事の変化が急速な症状の改善へとつながった。実際に、数週間のあいだに彼女の主な症状は、完全な寛解に至った。

その女性患者はやがて、病気の発症以前に行っていたように、日常生活のすべての活動を独力で行えるようになった。

しかしながら、冷たさへの感度、においや騒音への過敏、月経困難症、記憶力の衰えなどのいくつかの共存症は解決しなかった。

今回のレポートの著者らは、この新しい治療法は医療機関によって考慮されるべきだと強調する。線維筋痛症は発生率が高く、この治療法はコストが低く、リスクも小さいからだ。

「症状への効果、薬による副作用がないこと、および低いコストという理由から、この治療法は、線維筋痛症の負荷への効果的で入手しやすい解答となるかもしれない。少なくとも患者に休息を与えうるだろう」と研究チームは書いた。

「この代謝的アプローチの基礎を固めるためには、予備実験が必要とされる。最終的には、臨床的管理のガイドラインに含まれるべきかどうかが評価されるだろう」と彼らは付け加えた。







参考:Diet-based Approach Successfully Managed Symptoms of Fibromyalgia Patient, Case Report Shows