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魚を多く消費する食事やオメガ3脂肪酸のサプリメントをとることで、多発性硬化症(MS)を発症するリスクを45%下げられることが報告された。

これは過去の研究に合致する結果で、この研究成果は、American Academy of Neurologyの2018 Annual Meetingで発表された。

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魚の豊富な食事は、MSのリスクを下げることが知られている。ただし、魚はオメガ3脂肪酸を多く含んでいるが、これまでにオメガ3脂肪酸がMSの発症リスクを下げるのか、それとも他の栄養素が重要なのかは明らかでなかった。

また、FADS(fatty acid desaturase)とよばれるたんぱく質の遺伝子の変異は、脂肪酸レベルに影響することで認知、心臓病、炎症などに関連することがこれまでに知られていたが、MSとの関係は知られていなかった。

そこで研究チームは、魚の消費がどのようにMSのリスクに影響するのかという疑問に答えるべく、1153人のMSやその前段階であるCIS(Clinically isolated syndrome)の患者を対象に調査を行った。

この研究では、高い魚の消費量として、一週間に一回以上魚を消費する、あるいは一か月に三食以上の魚消費と魚油サプリメントの組み合わせと定義した。

この分析では、参加者の年齢、性別、喫煙歴、遺伝的背景などが考慮され、調節された。

その結果、魚を多く消費する患者では、そうでない者に比べて、MSやCISの発症リスクが45%低いことが明らかになった。

研究チームはさらに、脂肪酸の産生に関連する三つの遺伝子(FADS1、FADS2、ELOV2)の点突然変異についても分析を行った。

FADS2の二つの遺伝子変異(rs174611、rs174618)は、魚の消費量を考慮した上でも、独立に低いMSリスクに関連していた。

総合して言えば、「これらの分析は、魚の消費と多価不飽和脂肪酸(PUFA)の生合成がMSリスクに保護的な役割を果たしていることを支持している。これらの発見は、オメガ3脂肪酸がMSリスクを下げるのに重要な役割を果たしていることを示唆している」と研究チームは述べた。

「将来の研究では、我々の研究の再現性を確認し、PUFAの抗炎症、代謝、神経に関する機能がこれを仲介しているかどうかを決定する必要がある」と彼らは付け加えた。







参考:#AAN2018 – High Fish Consumption Linked to Lower MS Risk