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骨髄の破壊を伴わない自家造血幹細胞移植は、疾患修飾療法よりも大幅に再発寛解型多発性硬化症(MS)の身体障碍リスクを減少させることが臨床試験によって明らかになった。

この結果は、American Academy of Neurologyの2018 Annual Meetingで報告された。


骨髄非破壊自家造血幹細胞移植(HSCT)は、過去に再発寛解型MSに対する安全で効果的な治療法として報告され、長期間の神経障害を改善できる。

この幹細胞移植戦略は、軽度の化学療法や放射線とを組み合わせ、患者自身の健康な骨髄幹細胞の移植を行う。

第三相臨床試験MIST(NCT00273364)では、骨髄非破壊HSCTと疾患修飾療法の比較が行われた。

この試験では、疾患修飾療法を受けながらも、この一年間で二回以上の再発を経験した110人の再発寛解型MS患者が対象とされた。無作為に二つのグループに分けられた患者に対し、一方のグループ(55人)には化学療法(シクロホスファミド)と免疫抑制剤(HSCTに対する拒絶反応の抑制)とHSCTが行われた。もう一方の対照群(55人)には、疾患修飾療法が続けられた。

研究チームは、EDSSスコアが少なくとも6か月間、1.0以上上昇した場合を治療の失敗と定義し、処置の失敗率を分析した。疾患修飾療法を受けた患者で一年間にわたって失敗状態が続いた場合は、HSCTへの転換が行われた。

疾患修飾療法としては、インターフェロン類、タイサブリ、テクフィデラ、ジレニア、コパキソン、ノバントロンが含まれた。

対照群のその他の免疫抑制剤としては、コルチコステロイド、シトキサン、リツキサンが含まれた。

平均で三年間(1年から5年)の追跡調査の後、疾患修飾療法では、60%もの患者が治療に失敗したのに対し、HSCTでは失敗率は6%だけだった。

また、HSCT治療後の最初の一年間では、EDSSスコアは3.5から2.4に改善されたのに対し、疾患修飾療法では3.3から3.9に悪化した。

総合的に言って、これらの結果は、年に二回以上の再発を経験した再発寛解型MS患者の治療においては、HSCTが継続的な疾患修飾療法よりも優れた治療効果を有することを示している。







 参考:#AAN2018 – Blood Stem Cell Transplant Superior to DMDs in Highly Active RRMS, MIST Trial Shows