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第二相臨床試験によって、Flex Pharma社が開発する多発性硬化症(MS)治療薬候補であるFLX-787がMS患者の筋肉のけいれんや硬直を改善することが明かされた。

この二重盲検法による試験はオーストラリアで行われ、57人のMS患者に対して19 mgのFLX-787が一日二回経口投与された。

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プラセボ薬に比べ、FLX-787は痙攣や発作の頻度を27.3%減少させ、14日間のうちでMS症状のない(痙攣や発作の起こらない)日数は、1.4日間の増加を見せた。

また、FLX-787治療は、医療関係者の評価に基づく筋肉の痙直を改善した。医師らは、FLX-787治療を受けた28人の患者のうち、7人で筋痙直が「大幅な改善」あるいは「非常に大幅な改善」を見せたと報告した。一方で、プラセボ薬を服用した患者では、そのような改善は誰にも見られなかった。

続いて、すべての被験者を分析したところ、筋肉の痙縮には改善が見られた。しかし、痙攣と発作の頻度や他の筋痙直の臨床指標には変化がなかった。

研究を主導したAnneke van der Walt博士はプレスリリースの中で、「MS患者はしばしば、痙攣、発作、筋痙直による生活の質への影響に不満を感じています。これらの新しいデータは、FLX-787がこの重要な医療上の需要を満たす可能性を示唆しています」と述べた。

今回のデータの中で、FLX-787は重篤な副作用を示さず、一般的に患者にとって許容できる薬であることも示された。ただし、患者らは稀に下痢や吐き気を訴えることがあった。

Flex PharmaのCEOであるWilliam McVicar博士は、「これらのデータは、FLX-787がMS患者の痙攣や筋痙直を改善する明らかな可能性を見せています。これらの強力なデータと今回の試験からの教訓を基に、開発とFLX-787臨床開発プログラムの一部である第2b相臨床試験を実行していきます」と述べた。

FLX-787は、TRPA1とTRPV1という二つのイオンチャネルを活性化することで、神経システムに影響する。この薬は、脊髄回路の過剰な興奮を抑えることで、痙攣、発作、筋痙直を制御する。

Flex Pharmaは、MSに加えて筋萎縮性側索硬化症(ALS)やシャルコー・マリー・トゥース病などの神経筋疾患へのFLX-787の応用も目指している。







参考:Flex Pharma's MS Treatment Candidate FLX-787 Improves Cramps, Stiffness, Phase 2 Trial Shows