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タバコの喫煙がインターフェロン‐β治療を受けている再発寛解型の多発性硬化症(MS)患者の再発率を上昇させることが報告された。

この発見は、再発寛解型MS患者はタバコを止めることによって再発を少なくできる可能性を示唆している。

この結果は、Neurology誌で報告された。


これまでに多くの調査が環境やライフスタイルとMSの発症リスクの関係を調査してきた。これらの因子には、日光やビタミンDの量およびEpstein-Barrウイルス感染の有無が含まれる。

タバコの喫煙は、よく知られたMSのリスク因子であるが、多くの研究は喫煙とMSの関係や喫煙と病気の進行の関係について行われてきた。

研究者らによれば、「喫煙と再発寛解型MSの病気の活動との間の関連を解明しようとする研究は少なかった」という。

そこで、研究チームはインターフェロン‐βによる治療の間に喫煙することが再発率に影響するかどうかを調査した。


喫煙は再発寛解型MSの再発率を高める



過去の研究により、喫煙によって起こるある遺伝子の変異がMSを発症しやすくすることが報告されていた。その遺伝子は、HLA遺伝子とNAT1遺伝子だ。

チームは、デンマークのデータベースに登録された834人のインターフェロン‐β治療を受けた再発寛解型MS患者を抽出し、そのDNAを調査した。

また、インターフェロン‐β治療を開始する二年前からの患者の医療記録も調査された。

喫煙とMS再発率に関する結論を導く前に、患者の性別や治療開始時の年齢、治療開始前2年間の再発率などが調整された。

彼らの重要な結論は、喫煙によってインターフェロン‐β治療を受けた患者の再発率が25%以上、上昇することだ。

「一日に一箱以上のタバコは、インターフェロン‐β治療中の再発率を27%上昇させる」と研究チームは書いている。

しかし、喫煙と再発およびHLAあるいはNAT1遺伝子の間の相関は見られなかった。

「我々の結果は、ライフスタイルの因子がMSに重要であり、禁煙することで病気の活動を抑えられるかもしれないことを示唆している」と彼らは記している。

「公式に禁煙が再発寛解型MSの病気の活動を減らすという情報を提供しないとしても、この結果は医師らにMS患者に対して喫煙の害を知らせ、禁煙への集中を高めることを奨励するはずだ」と彼らは考えている。







参考:Smoking Increases Relapses in RRMS Patients Receiving Interferon-beta, Study Suggests