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うつ、不安、およびその他の気分障害は、女性の多発性硬化症(MS)患者の身体障害に影響を与えることがカナダでの研究により報告された。

この論文は、Neurology誌上で発表された。

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MSの精神障害と身体障害の関係



いくつかの研究により、精神障害はMS患者の間で一般的であることが示唆されてきた。MSの発症メカニズムと関連している脳での炎症が、再発寛解型MS患者でのうつや不安を引き起こす可能性が報告されている。また、MSを患う子供は、他の子供よりも精神障害になりやすいことが知られている。

これらの発見は、精神障害がMSの進行や患者の予後に影響を与えるかどうかという疑問を生じさせてきた。

カナダのUniversity of Manitobaの研究チームは、この問題を研究するために2312人のMS患者の記録を分析した。この記録はカナダの人口の15%を占める二つの地域からのデータで、そのうち76%は女性の再発型MS患者であった。

追跡期間の6.2年から14.8年の間、36%の患者が気分障害や不安症を発症していた。最も多くみられたのはうつ病(37%)で、続いて不安(22%)と双極性障害(5%)が続いた。

過去の研究と同様に、研究チームは気分障害などを持つ患者は身体障害度が悪化するという結果が見られた。身体障害度はEDSSスコアにより測られた。この傾向は男性と女性の両方で見られたが、統計的に有意な差がみられたのは女性だけだった。

この相関をより詳細に理解するために、チームはそれぞれの疾患について再分析を行った。その結果、うつ病だけが高いEDSSスコアに有意に関連することを見つけ出した。これは、不安や双極性障害はMS患者の身体障害度に影響しないことを示唆している。

総合的に言って、今回の結果は精神障害、特にうつ病は、MSの進行とそれに続く神経障害の深刻さにつながる可能性を示している。

「精神的共依存症の最適なマネジメント法は、MSの障害の進行を和らげる潜在的な方法として探求されるべきだ」と研究チームは提案した。





参考:Canadian Study Links Psychiatric Disorders and Physical Disability in Women with MS