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Emerald Health Pharmaceuticals社が研究を進めるカンナビジオール由来成分EHP-101が、多発性硬化症(MS)の神経炎症、ミエリン消失のリスク、および神経細胞の損傷を減らすことが二種類のMS動物モデルで確認された。

これらの結果は、MSに対するEHP-101の治療効果の可能性を示している。この結果を受けて、同社は人間での臨床試験を今年開始できると見込んでいる。

この研究に関する論文は、Journal of Neuroinflammation誌に発表された。


EHP-101は動物モデルのMS症状を巻き戻す



研究チームは、EHP-101の効果を研究するために、MSを模した二種類のモデルマウス(EAEおよびTMEVモデル)を用いた。

病気の初期段階のEAEマウスにこの薬を投与したところ、MSの臨床症状の発現が減少することが観察された。

一次性進行型MSを模したTMEVマウスモデルにおいて、コントロール群では運動活動量が低下したのに対し、EHP-101を投与されたマウスは通常のレベルまで運動活動量が回復した。

また、MSにはミエリンの消失(脱ミエリン化)と神経軸索の損傷という二つの特徴があるが、コントロール群では脱ミエリン化が観察されたのに対し、治療を受けたマウスではこれらの損傷が大幅に防止された。

炎症促進マーカーの量も、EHP-101治療を受けたマウスモデルでは低下が見られた。

これらの発見は、MSの特徴の防止に対してEHP-101が幅広い活性を持っていることを支持している。

「これまでにMSを巻き戻すことのできる薬は承認されておらず、より重篤で進行型のMSに対する治療の選択肢は非常に限られています。我々は、EHP-101による好ましい前臨床試験の結果を目の当たりにしました。MSが動物を衰弱させる効果を大幅に巻き戻したのです」とEmerald Health社のCEOであるJim Demesa医師はプレスリリースで述べた。

「我々の科学者による先駆的な仕事は、異なる段階や型のMSに対する独自の治療法を進める機会を与えてくれます」と彼は付け加えた。

Emerald社の主任研究者でUniversity of Córdoba教授であるEduardo Muñoz博士によれば、同社のカンナビノイド類縁体は「天然の前駆体の生物活性と治療効果を高めるように設計されており、EHP-101はMSの科学にとって重要なステップである、メカニズムに関する結果を達成しつつあることは明らかだ」という。





参考:Emerald's Cannabinoid-derived EHP-101 Enhances Remyelination in 2 MS Mouse Models