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過敏性腸症候群に悩む人たちは、ビタミンDのサプリメントを摂ることで症状を軽減できるかもしれない。これは、European Journal of Clinical Nutrition誌に最近発表された論文で明らかにされた。


過敏性腸症候群は、大腸に影響する病気で、腹部の痛み、下痢、膨満感、便秘などの症状が含まれる。米国では12%の人が過敏性腸症候群にかかっていると推定され、女性では男性の約二倍の頻度で発症する。

過敏性腸症候群の正確な原因はわかっていないが、ある種の食べ物や日常的なストレスが病気の引き金になることが知られている。

過敏性腸症候群の治療法は、食事や生活スタイルを変えることや、ロペラミドや下剤などの医薬品が異常な腸の動きを軽減するために使われる。


今回の研究の第一著者であるBernard Corfe博士は、「過敏性腸症候群は原因が良く分かっておらず、患者の生活の質に重大な影響を与えます。原因がわからないのと同様に、治癒の方法も分かっていないのです」と述べる。

以前の研究により、この病気の患者はビタミンDレベルが低いことが知られており、ビタミンDのこの病気に影響することが示唆されていた。


ビタミンDは過敏性腸症候群の治療に使えるか



ビタミンDは、体内で色々な役割を果たしている。骨の健康に重要なだけでなく、神経細胞や免疫システムの機能にも重要である。ビタミンDの不足は、くる病や骨軟化症、骨粗しょう症、炎症性腸疾患やがんの原因になる。

ビタミンDと過敏性腸症候群の関連を調べるため、Corfe博士らはこれまでの文献を綿密に調査し、過敏性腸症候群患者とビタミンD量の関係や、ビタミンDサプリメントの症状への影響などを検討した。

研究チームによれば、民族性に関わらず、過敏性腸症候群患者の間でビタミンDの欠乏がしばしば見られたという。

さらに、ビタミンDのレベルと過敏性腸症候群の症状の重さには、負の相関が見られたと研究チームは報告している。

重要なことに、ビタミンDのサプリメントを摂取することによって、過敏性腸症候群の症状が改善するという証拠も得られたという。

この研究は、この病気の一端を明らかにし、症状を管理するための新しい方法を示しています。すべての過敏性腸症状患者がビタミンDレベルを検査すべきであり、多くの患者がビタミンDサプリメントの恩恵を受けられるかもしれません。

‐Bernard Corfe博士

ただし、ビタミンDが過敏性腸症候群のサプリメントとして広く利用できるかどうかは、より大規模な調査を待つ必要があるという。




参考:Could vitamin D suppliments treat IBS?