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最近の包括的なレビューによって、中程度のコーヒーの消費が色々な慢性疾患のリスクの減少に関わっていることが報告された。


University of SouthamptonのPoole博士らは、これまでに行われたコーヒーについての研究のメタアナリシスをまとめたレビューをBMJ誌に発表した。


3~4杯のコーヒーが大幅なリスク減少につながる



Poole博士らの研究チームは、これまでに行われた201の観察研究に関するメタアナリシスと17の臨床試験に関するメタアナリシスを精査した。

全般的に言えば、中程度のコーヒー消費は健康を害するよりも、むしろ健康に良い効果があることが分かった。中程度のコーヒー消費とは、一日に4~5杯程度、あるいはカフェインで400 mg程度までの消費量に当たる。

さらに、コーヒー消費は、心臓病を含む様々な原因による死亡率の減少とも相関することが明らかになった。

研究者らは論文で、以下のように述べている。

通常のレベルのコーヒー消費は概して安全と考えられ、健康上のリスクを最も大きく下げるのは一日3~4杯の消費量と推定された。

実際に、コーヒー消費は冠動脈心疾患のリスクを19%下げ、心臓発作による死亡リスクを30%下げていた。多くのコーヒーを消費する人では、低いコーヒー消費量の人に比べて発がんのリスクが18%低かった。

最もリスクが低くなったのは肝硬変で、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて、この病気の発生リスクが39%低かった。

しかしながら、著者らはこれまでの研究の多くが観察研究だけに基づく“低レベル”な研究であり、病気リスクの減少とコーヒー消費との因果関係について説明できるものは少ないことを警告している。


コーヒーは安全だが、注意事項もある



併載された社説の中で、Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのEliseo Guallar氏は、以下のようにコメントしている。
医師が病気の予防のためにコーヒーを薦めるべきか、あるいは人々が健康上の理由からコーヒーを飲み始めるべきだろうか。答えはノーだ。しかしながら、コーヒーの安全性については、強固で一貫性がある証拠があると言える。

研究者らは、骨折のリスクが高い女性や妊娠中の女性については同様の効果が得られないかもしれないことも明らかにしている。

さらに、コーヒーの消費は、甘いケーキをより多く食べるなどの不健康な習慣へとつながる恐れもあることから、Gualla氏は「コーヒーは安全だが、ケーキは控えるように」と述べている。

しかしながら、コーヒーを飲むことによる全体的な利益は、リスクを上回っていると言えるようだ。

これらの注意事項があるとしても、中程度のコーヒー消費は特筆すべき安全性があり、多くの成人にとって健康的な食生活の一部に取り入れることができるだろう。
- Eliseo Gualla





【参考記事】
Three or four cups of coffee per day slash disease risk (Medical News Today)