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ジムに通って運動しさえすれば体脂肪は落ちるという考えは、改めなければいけない。 新たな研究によって、少なくとも女性では、運動しただけでは体重を落とす効果は少ないということが明らかになった。

Bangor大学の研究チームは、食生活を変えることなく週三回、4週間あるいは8週間に渡ってエクササイズ教室に通ったとしても、体重を落とすことはできないという研究結果をApplied Physiology, Nutrition, and Metabolism誌に発表した。


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運動による体重への影響


この研究では、二種類の実験が行われた。

一つ目は、18歳から32歳までの女性34人を対象に、有酸素運動のクラスに週三回、四週間通ってもらった。二つ目は、同じ年齢層の36人の女性を対象に、同様の有酸素運動のクラスに八週間通って運動してもらった。

参加者の体重、筋肉量、体脂肪が運動の前後で記録された。

また、血液検査によって、食欲に関連するホルモンであるインスリン、レプチン、アミリン、グレリン、ペプチドYYの値が測定された。これらのホルモンは、空腹感や食事量に影響を与えることが知られている。

この研究の目的は、運動だけを行った場合に体重が減少するかどうかを検証することだったが、被験者の女性にはこの本当の目的は知らされておらず、運動が認知機能や心肺機能に与える影響を調べるためだと伝えられていた。

四週間あるいは八週間の運動の結果、体型が痩せ型か肥満かに関わらず、体重が減少した女性はひとりもいなかった。


運動は食欲ホルモンを増加させる


しかし、痩せ型の女性では運動後に筋肉量の増加が認められた。

一方、体重過多や肥満の女性では、運動によって空腹感を増大させる食欲ホルモンに変化が見られた。この食欲ホルモンの変化が、体重に変化がみられなかった一因と研究チームは考えている。

我々の体は運動した後には、より多くのエネルギーを必要とする。これは運動による食欲の増加という形で現れ、これが人々の目的達成を困難にしている、と研究者は述べた。

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まとめ


しかしながら、この結果は運動が意味のないものだという結論にはつながらない。体重を減少させたいならば、運動だけでは不十分であり、食生活の変化も必要ということだ。

運動の本当の効果は、体重ではなく筋肉量の変化に現れる。筋肉量を増やすことによって、体の組成を改善することが健康的に痩せる上で重要だ。





【論文】
Exercise training and weight loss, not always a happy marrige: single blind exercise trials in females with diverse BMI (Applied Physiology, Nutrition and Metabolism)

【参考記事】
Exercise alone does not achieve weight loss (Medical News Today)