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ナッツの健康効果については多くの研究が行われてきており、心臓血管系や記憶・認知機能に良い影響があることが知られている。新たな研究によって、ナッツの認知機能に対する効果について更なる科学的根拠が加わった。


ナッツの健康効果


最近、多くの研究がナッツの認知機能への良い影響を示唆してきている。例えば、ナッツが加齢による認知機能の低下を抑え、記憶力の低下を食い止めることが報告されている(論文1)。

ナッツは脳の機能にどのように影響するのだろうか?Loma Linda大学の研究者らは、このメカニズムについて研究を行った。


フラボノイドの認知機能への影響


研究チームは、 ナッツが豊富にフラボノイドと呼ばれる成分を含むことに着目した。フラボノイドは、脳の海馬と呼ばれる記憶に関連する部位に到達することが過去の研究により知られていた。海馬において、フラボノイドは神経細胞の新生や血流を改善することで、脳機能の保持を助けると考えられている。

しかし、フラボノイドが実際に脳波にどのように影響するかは、これまで知られていなかった。そこで研究チームは、普段からナッツを食べている被験者の脳波を計測することによって、この疑問を明らかにしようと考えた(論文2)。


ナッツを食べるとデルタ波とガンマ波が増強される


被験者は、脳波の測定と同時に一連の刺激を受け、その際の脳波の変化を測定された。一連の刺激には、過去の経験の認知および視覚、嗅覚、味覚への刺激、そしてナッツの消費、という行動が含まれる。この刺激を受けた際の脳皮質の9つの部位で脳波が計測された。

その結果、ピーナッツを食べた際には、デルタ波が増強され、ピスタチオを食べた場合にはガンマ波が増強された。ピーカンナッツでは、デルタ波とガンマ波の両方が増強されることが明らかになった。

ガンマ波は、知覚、REM睡眠(浅い睡眠)、記憶情報の処理と保持に関わっているとされ、認知機能を改善すると考えられている。

デルタ波は、健康な免疫反応やnon-REM睡眠(深い睡眠)に関わっているとされる。

また、研究チームはナッツに含まれる抗酸化物質も調べたところ、ウォルナッツが最も含有量が高く、続いてピーカンナッツ、カシューナッツの順であった。ただし、調査した六種類のナッツすべてで豊富に抗酸化物質が含まれていた。





【論文】
  1. Mediterranean Diet and Age-Related Cognitive Decline. A Randomized Clinical Trial (JAMA Internal Medicine, 2015)
  2. Nuts and Brain Health: Nuts Increase EEG Power Spectral Density (uV&[sup2]) for Delta Frequency (1-3 Hz) and Gamma Frequency (31-40 Hz) Associated with Deep Meditation, Empathy, Healing, as well as Neural Synchronization, Enhanced Cognitive Processing, Recall, and Memory All Beneficial For Brain Health (The FASEB journal)
【参考記事】
Nuts strengthen your brain, EEG study shows (Medical News Today)