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セサミンとは?



セサミンは、ゴマに含まれるリグナン(エストロゲン様作用や抗酸化作用を示す化合物群)です。肝臓への負担を減らす効果や、血圧やコレステロールを正常に保つ働きがあるとされ、最近セサミンを含むサプリメントが多く発売されるなど注目を集めています。

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セサミンの化学構造


セサミンにはどのような効果があるのか、この記事では特にヒトを対象にした科学的研究を根拠にその効能を紹介します。

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セサミンの健康機能に関するヒトでの臨床試験


セサミンの肝臓機能改善に関する作用


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台湾の研究チームによって、セサミンには肝臓の機能を助ける働きがあることが報告されています(論文1)。

この臨床試験では、肝障害の指標であるALT(alanine aminotransferase)やAST(aspartate aminotransferase)の値が高い(40-60 U/L)40人の被験者を対象に行われました。被験者は20人ずつ二つのグループに分けられ、一方には五味子の抽出物とセサミンを服用し、他方は偽薬を服用しました。そして、肝障害の指標であるALTやASTを測定することで、五味子とセサミンによる肝臓の保護作用を調べました。

五か月間、毎日セサミン等を服用した後、肝臓機能の測定を行ったところ、ALTとAST値は偽薬を服用した場合に比べて有意に減少しており、セサミン等を服用することによって肝障害の程度が改善したことが示されました。また、肝障害の改善に加えて、セサミンによって血中の抗酸化物質の増加することやフリーラジカルなどの酸化ストレスの指標が減少することも明らかになり、セサミンの抗酸化作用も証明されました。


セサミンの血中コレステロール減少に関する作用


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セサミンが高脂血症の改善に効果があるとする論文が報告されています(論文2)。

この臨床試験では、12人の高脂血症の症状がある男性(8人はタイプIIa、4人はタイプIIb)を二つのグループに分け、一方には3.6 mgのセサミンを含むカプセルを一日あたり9個(セサミン32.4 mg相当)、4週間にわたって服用してもらい、さらに続く4週間で一日あたり18個のセサミン入りカプセル(セサミン64.8 mg相当)を服用してもらいました。他方のグループには、偽薬を含むカプセルを同じだけ服用してもらいました。

8週間の服用の後、血中のコレステロールやトリグリセリド、LDLコレステロール、HDLコレステロールの値を測定したところ、セサミンを服用したグループでは、血中コレステロールとLDLコレステロールの値が偽薬のグループに比べて有意に減少しており、セサミンを服用することで高脂血症が改善することが証明されました。


セサミンの高血圧に対する作用


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セサミンを服用することで、高血圧の人の血圧を減少させる効果が得られることが報告されています(論文3)。

軽度の高血圧の症状がある中年の25人が、この臨床試験の被験者として集められました。被験者は二つのグループに分けられ、一方のグループは毎日60 mgのセサミンを服用し、他方は偽薬を服用しました。セサミン(または偽薬)の服用は4週間続けられ、その後、4週間服用を休んでから、再び4週間服用を行いました。

セサミンを服用したグループでは統計的に有意な血圧の減少(収縮期:137.6 mmHg → 134.1 mmHg、拡張期:87.7 mmHg → 85.8 mmHg)が見られたのに対し、偽薬のグループでは血圧の減少は見られませんでした。


まとめ


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セサミンの科学的に実証された効能としては、肝臓保護作用、血中コレステロールの減少、高血圧の症状緩和があると言えます。摂取方法としては、60 mg程度を毎日服用することで、数か月から半年程で効果が表れるようです。



論文


  1. Improvement of liver function in humans using a mixture of schisandra fruit extract and sesamin. (Phytother Res. 2013)
  2. Hypocholesterolemic effect of sesame lignan in humans (Atherosclerosis, 1996)
  3. Antihypertensive effects of sesamin in humans (J. Nutr. Sci. Vitaminol, 2009)