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,000人の乳児を対象とした大規模調査により、たった二か月の母乳育児によって乳児突然死症候群(SIDS)の発生リスクを半減させるという事実が明らかになった。

過去の研究から、母乳がSIDSのリスクを減らすことは知られていたが、授乳期間についての情報が得られたのは今回が初めてだ。

最近、Pediatrics誌に掲載された論文では、8つの国際的調査から得られたデータを統合し、母乳育児とSIDSの発生率の関係がその期間を含めて検証された。

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統合されたデータには、2,259名のSIDSにより死亡した乳児と6,894名の比較対照のための乳児が含まれた。

母乳以外に影響を与えうる要素を考慮した後、母乳とSIDSの関係を検討したところ、生後2か月以上の母乳育児を行った乳児ではSIDSの発生確率は半減することが明らかになった。

しかも、完全に母乳だけを与える必要はなく、部分的な母乳育児でもSIDSに対する保護効果が得られることが分かった。

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母乳の様々な効用から、母乳育児を推進しようという動きは世界的に広がっている。例えば、世界保健機関(WHO)は、global nutrition targetsの一つとして、2025年までに50 %の乳児が生後6か月間は、完全に母乳だけで育てられることを目標に掲げている。今回の研究結果は、母乳育児を推進する世界的な動きを後押しするものだ。

米国では、2011年時点で、出産直後は79 %の新生児が母乳で育てられていたが、生後6か月の時点ではその割合は49 %に落ち込んでいる。

今回の論文では、どうして母乳がSIDSのリスクを下げるのかについては研究されていない。研究チームは考えられる理由として、母乳が与える新生児の免疫系への影響があるのではないかと述べた。

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参考:Cot death risk halved with just 2 months of breast-feeding