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片頭痛は広く一般に知られた病気で、周期的に起こる重い頭痛によって患者の生活の質や仕事の生産性を著しく下げてしまう。頭痛は頭の片側で起こることが一般的で、一部の患者では、頭痛に加えて視覚障害も併発することがある。米国では3900万人が片頭痛を患っているとされ、そのうち400万人は、二日に一回は片頭痛に苦しめられている。

片頭痛の症状を緩和するために、薬剤や薬以外の療法が利用されるが、一部の患者には効果がないことが問題である。そのため、現在の治療法に加えて、新たな治療法の開発が望まれている。Thomas Jeferson大学の研究グループは、ケタミンが新たな治療法になるのではないかと考え、その可能性を研究している。ケタミンは主に麻酔薬として使われるが、鎮痛剤や抗うつ薬としても用いられる薬剤である。

同研究グループは、片頭痛とケタミンの関係について、これまでに得られていたデータを再分析した。その結果、ケタミンの投与を受けた四分の三の患者で片頭痛の症状が改善していたことが明らかとなった。この結果は、Anesthesiology 2017 annual meetingにおいて発表された。

今回分析されたデータでは、現在の治療法では改善が得られなかった61名の片頭痛患者に対して、3から7日間にわたってケタミンが投与された。患者の頭痛の強さを10段階で表した時、治療前の平均は7.5であったのに対して、ケタミンによる治療後は3.4まで減少した。また、ケタミンによる副作用は軽微であったという。

今回の研究は遡及的なもので、決定的な結論は得られないものの、ケタミンが片頭痛治療に有用である可能性を示唆するものだと研究グループは考えている。今後、さらに大規模な研究によって、ケタミンが片頭痛治療に有効だと証明されるかもしれない。

【元記事】
Migraine pain could be eased with ketamine, study finds (Medical News Today)