アスピリンのがん予防作用に関する新たな研究が発表された。

台湾の研究グループは、B型肝炎に感染した患者のうち、アスピリンを日常的に服用している人は、肝臓がんへと進行する可能性が低いことをThe Liver Meeting 2017で発表した。

B型肝炎は、世界で約2億6000万人が影響を受けており、2015年には約90万人がこの病気で死亡したと推定されている。米国CDCによれば、慢性的なB型肝炎を患う患者のうち15から25 %が肝臓がんへを発症する。

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現在、B型肝炎の抗ウイルス治療によって肝臓がんの発症を抑える治療は存在するが、完全にリスクを排除できるわけではなく、これに適さない患者もいることから別の方法が求められている。これまでの研究でアスピリンがある種のがんの発症を抑えるという結果が報告されていたが、肝臓がんについては研究が進んでいなかった。

そこで、研究チームは、1998年から2012年の間の204,507例の慢性的B型肝炎患者の中から、日常的にアスピリンを服用していた1,553例と全く服用していない6,212例を抽出した。そして、5年間の肝臓がんの発生確率を比較したところ、アスピリン服用患者の発生率が2.86 %だったのに対して、アスピリンを服用していない患者の発生率は5.59 %であった。

アスピリン服用患者のがん発生率は、服用していない患者に比べて30 %低く、アスピリンが肝臓がん予防に有効である可能性が示唆された。

【元記事】
Daily aspirin could ward off liver cancer (Medical News Today)