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Johns Hopkins大学の研究者らは、脳のワーキングメモリ(作業記憶)を改善する効果的なトレーニング方法を発表した。

ワーキングメモリとは、一時的に情報を保管して操作する機能のことで、我々が学校や仕事などの日々の生活で使っている。ワーキングメモリは読解力や数学力に関連する重要な脳の機能で、ワーキングメモリを改善することで、学習や仕事の効率を上げられるかもしれない。

研究チームは、136人の若者をグループに分けて、それぞれのグループに違ったトレーニングを行ってもらい、その前後で脳の活動がどう変化するかを脳波検査で観察した。

第一の方法は、"dual n-back"と呼ばれる方法で、この方法ではコンピュータスクリーン上のある位置に青い四角が表示され、それと同時にあるアルファベットの音が鳴る。この四角の位置と音の種類は、時間と共にどんどん更新されていくが、被験者はその順番を何分間か記憶しておくように指示される。当然、時間が延びると共に、この課題は難しくなっていく。

第二の方法は、"complex span"と呼ばれる方法で、赤い四角が4x4のマス目のどこかに表示されるので、その順番と位置を覚えておく。ただし第一の"dual n-back"とは違い、記憶を次々に更新していくことは求められない。

被験者は、これらのトレーニングを一日30分間、週五日、一か月間にわたって行った。その後、脳波検査を行ったところ、dual n-backを行ったグループでは、ワーキングメモリの働きが30 %ほど改善したという。一方、complex spanのグループでは、15 %の改善にとどまった。

あなたもdual n-backでワーキングメモリの改善に挑戦してはいかが?



【論文】
N-back Versus Complex Span Working Memory Training (Journal of Cognitive Enhancement)

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