心臓血中カルシウム濃度は、致死的な突然の心停止を予見するための検査に使える可能性がある。Cedar-Sinai Heart Instituteの研究チームが発表した。

突然の心停止(SCA)は、いったん起こると90 %の患者が死に至る危険な状態で、これを起こした患者の70 %には心臓病の既往歴がないことから、現在のガイドラインでは予想することが難しかった。

そこで研究チームは、SCAを簡単かつ安価に予見するための因子を探索した。その結果、血中カルシウム濃度が低い患者群では、SCAがより頻発することを突き止めた。

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2002年から2015年に集められたSCAを起こした患者267例と比較対象群445例を比べた結果、血中カルシウム濃度が最も低い患者群(< 8.95 mg/dL)では、高い患者群に比べて2倍の頻度でSCAが発生していた。

その他にも、糖尿病、COPD、慢性腎臓疾患を持つ患者では、SCAは高い発生率をしめした。どのようなメカニズムでカルシウム濃度とSCAが関連するかは、これからの研究課題である。

血中カルシウム濃度を調整することで、SCAを予防できるかどうかは未だ明らかでないが、少なくとも、これを継続的に測定することで、突然の心停止のリスクを予測することに役立てられるかもしれない。

【論文】
Serum Calcium and Risk of Sudden Cardiacc Arrest in the General Population. (Mayo Clinic Proceedings)

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Low serum calcium may increase risk of sudden caridac arrest (ScienceDaily)