どんな文章を書けば高く評価されるか?

学振DCでは一次選考の書類審査で、審査員が6人付きます。一次選考を勝ち抜くためには、その6人からいずれも高い評価を得なければいけません。

審査員の多くは、あなたの研究とは関連はあるけれども、その専門家ではない人たちです。また、一人の審査員は学振から割り振られた数十件の申請書を抱えていて、これを限られた時間で見なければいけないので、あなたの書類にかけられる時間は長くて10分くらいと思った方が良いでしょう。

これらの条件を考えた上で、高い評価を得るにはどうしたらよいでしょうか。

僕のお薦めするポイントは、以下の三つです。
  1. 読みやすく書く
  2. 専門家以外にもわかりやすく書く
  3. 図を活用する

本題に入る前に、他にも学振関係の記事を書いているので紹介したいと思います。ぜひそちらもご覧ください。

学振制度について知る

申請書を書く上で重要な一般的注意事項


僕がPDや海外PDの受入先を選んだ時の話

業績が少なく不利な状況からの逆転を目指す人のために

申請書の書き方についてもっと具体的に知りたい人には

面接に回されてしまったら・・・


それでは、本題です。

読みやすく書く

読みやすい申請書は、時間のない審査員にとって大変ありがたいものです。審査員に気分よく読んでもらうことで、申請書の内容をより良く把握してもらうことができます。

逆に、読みにくい申請書は、内容が良くてもきちんと読んでもらえず、低く評価されかねません。

どんな申請書が読みやすいでしょうか?


  • 大きな字で書く
小さな字は読みにくいし、目も疲れます。フォントは11ポイント以上で書きましょう。

  • 見出しをつける
「研究の背景」や「研究目的」などの項目別に見出しをつけましょう。

◆◆研究の背景◆◆

といった具合に、ちょっとした飾りをつけて目立たせるのもアリです。
  • 余白を作る
文章がギチギチに詰まった申請書は、読みにくい印象を与えます。見出しや箇条書き等を使って、適度に余白を作りましょう。




専門家以外にもわかりやすく

審査員はあなたに近い分野の経験豊かな研究者ですが、あなたの専門分野について深い知識を持っているとは限りません。

あなたの研究のどこが新しくて、どこがおもしろいのか、審査員が判断できるように背景となる情報を提供しなければいけません。

  • 端的に研究の背景を説明する
研究の背景は、端的に、重要なポイントだけに絞って書くようにします。申請書のスペースには限りがあるので、あなたの研究のおもしろさを審査員に伝えるために、必要十分な要素だけを書くようにしましょう。

  • あなたの研究の重要性・おもしろさを理解できるよう書く
あなたの研究のどこが新しくて、どうしておもしろいのか、審査員にはっきりと伝えましょう。あなたが世界で初めて達成した、あるいは、しようとすることは何か、具体的に示します。

例えば、これが世界で初めて分かったとか、初めて可能になったとか、既存の方法よりも何倍改善したとか、そのようなことです。この部分に説得力を持たせるための情報を、研究の背景で審査員に提供しましょう。


図を活用する

図表をうまく使うことで、文章の内容をよりわかりやすく伝え、審査員に好印象を与えることができます。審査員の理解を助けて、より高い評価を得ることを目指しましょう。

研究の内容や研究計画を、一目見て視覚的に理解できるような図を作製することが重要です。これまでの研究とこれからの研究のセクションには、申請書一ページにつき、一つ図表があるくらいがちょうど良いと思います。

申請書は白黒印刷されるので、白黒でもきちんとわかるように工夫しましょう。