健康科学速報

ヘルスケア分野の科学技術の海外ニュースを伝えます。

2017年12月

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多発性硬化症の状態を知るための新たなバイオマーカーが発見された。ある神経のタンパク質を簡単な血液検査で測定することで、症状の再発を予想したり、治療効果を確認できるかもしれない。


ノルウェイのBergen大学の研究チームは、neurofilament light chain (NFL)と呼ばれるタンパク質が多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)のバイオマーカーとして働く可能性を突き止め、Neurology: Neuroimmunology & Neuroinflammation誌上で発表した。

彼らは、80人を超える再発寛解型MS患者について、血液検査の結果とMRIやその他の検査結果とを比較した。

MSの症状は患者によって大きく異なっており、病気の進行の様子や治療効果などを予測することは困難だ。MSのバイオマーカーを特定することで、これらの予測を行いやすくなると期待される。

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新たな研究により、朝食を食べるか食べないかが代謝に与える影響は、痩せた人と太った人で異なるという結果が報告された。


The Journal of Physiology誌に新たに掲載された論文では、朝食を食べることによる脂肪細胞への影響が痩せた人と太った人を対象に研究された。
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最近の研究によって、片頭痛治療において非常に重要な一歩が踏み出された。エレヌマブ(erenumab)と呼ばれる新薬が、片頭痛の症状が表れる頻度を半減させるという結果が報告された。


最近New England Journal of Medicine誌に報告された第三相臨床試験の結果によれば、エレヌマブの治療を受けた反復性の片頭痛患者の半数で、症状が表れる日数が半分以下になったという。

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健康を維持するためには、バランスの良い食事とともに適度な運動をすることが重要だが、性行為はそのような運動と考えることができるだろうか?あるいは、セックスはダイエットを成功させるためにどれくらい有効なのだろうか?


現代の飽食の時代にあって、健康的な生活を送るためには適切な体重を維持することが重要だ。食事制限定期的な断食などでダイエットに励む人も多いだろう。

効果的にダイエットするためには、適切な食事とともに運動によってエネルギーを消費することが必要になる。例えば、アメリカ保健福祉省によれば、一週間に150分間以上の中強度の運動をすることが推奨されている。しかし、これを満たしている人は全体の25%に過ぎない。

それでは、この目標を達成するために、セックスすることは有効だろうか?

セックスをすると、カロリーを消費し、幸福感を得られるので、我々の健康のためには良いと言える。もちろんジムでの激しいトレーニングほどはエネルギーを消費しないだろうが、最近の研究によると、運動だけでは体重減少の効果が得られないという報告もある。

実はセックスは単に運動としてだけでなく、それ以上の効果でダイエットを成功に導く可能性があるのだ。

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インフルエンザは誰にとっても避けたいものだが、特に多発性硬化症の人々において、インフルエンザは病気を再発させることがある。新たな研究がこのメカニズムを明らかにした。


多発性硬化症


多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)は、異常な免疫反応によって起こる慢性疾患で、中枢神経のミエリン鞘が免疫系による攻撃を受けることで発症する。

ミエリン鞘が傷つくと、その内側にある神経細胞の機能が損なわれ、脳や脊髄での信号伝達が影響を受ける。MSの症状として、痺れ、体の痛み、筋肉の弱化、運動機能の障害などが現れる。再発寛解型MSは、最も広く見られるMSで、症状の発現と消失が繰り返し起こる。

以前の研究により、インフルエンザや他の呼吸器での感染症がMS患者の症状を再発させるリスクを高めることが報告されていたが、そのメカニズムは不明であった。

そこで、Illinois大学の研究者らは、遺伝的に脳や脊髄で免疫系による攻撃が起こるマウスをMSモデルとして、このメカニズムを研究した。この成果は、今年八月にPNAS誌に発表された。

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