健康科学速報

ヘルスケア分野の科学技術の海外ニュースを伝えます。

2017年12月

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新たな研究によれば、果物、野菜、全粒穀物を中心とする健康的な食事を摂ることで、多発性硬化症による障害やその症状を減らすことができるかもしれない。


Johns Hopkins School of Medicineの研究チームは、食事が多発性硬化症(Multiple Sclerosis, MS)の症状に与える影響を調べるため、North American Research Committeeレジストリから得た6,989人のMS患者に対するアンケート調査の結果を精査した。

このアンケート調査では、患者のライフスタイル、体重、身体活動、喫煙などの情報と共に、過去6か月間のMS症状の再発の有無が質問されていた。さらに、疲労、痛み、動き、鬱などの障害の程度と症状の重さについての情報が含まれていた。

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糖尿病の治療法確立を目指す臨床試験DiRECTの一年目の結果が公表された。その結果によれば、厳密な体重制限さえすれば、投薬治療なしでも半数の患者で症状の寛解が得られたという。


今回の臨床試験、Diabetes Remission Clinical Trial (DiRECT)は、Newcastle UniversityのTaylor教授らによって行われた。最近、The Lancet誌に掲載された論文では、厳密な体重管理をプライマリーケアの支援の下で行えば、Ⅱ型糖尿病の寛解が得られる可能性が示された。

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多くの研究が、アルツハイマー病を防止する上でのAPOE遺伝子の重要性を指摘し始めているが、実際に生きた動物でその効果を実証した例は少ない。新たな研究はAPOE遺伝子に対抗する分子を用い、生きたマウスでアルツハイマー病による脳の損傷が半減することを示した。


APOE遺伝子は、アポリポプロテインEというタンパク質をコードする遺伝子で、アルツハイマー病のリスク上昇に関わることが知られている。

実際に、この遺伝子のE4変異体は、最も一般的なアルツハイマー病のリスクファクターで、患者の半数でこの遺伝子が発現している。

また、これまでの研究によって、この変異体を2コピー持つ場合はアルツハイマー病の発症リスクが12倍に上昇することが知られている。

新たな研究の中で、Washington University School of MedicineのHoltzman博士らの研究チームは、APOE遺伝子の発現を抑えるアンチセンスオリゴヌクレオチドと呼ばれる化合物を用いた。

そして、この化合物によってAPOEタンパク質の発現を抑制すると、マウスの脳のダメージが半減すると言う結果をNeuron誌に報告した。

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多発性硬化症では、運動することで運動能力を維持できることが知られているが、実はそれ以上の効果があるかもしれない。新たな研究によって、筋力トレーニングが病気の進行を遅らせる可能性が報告された。


Aarhus大学の研究者らは、週二回の筋力トレーニングを半年間続けた結果、再発寛解型多発性硬化症(relapsing-remitting multiple sclerosis, RRMS)の患者の脳委縮が防止されることを発見した。一部の患者では、特定の脳の領域の容積が増加する場合も見られた。この発見は、Multiple Sclerosis Journal誌に発表された。

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睡眠時無呼吸は、現在のところ有効な治療法がない。しかし、これまでで最も大規模な臨床試験によって、大麻由来の向精神成分がこの症状の治療に有効な可能性が報告された。


大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol)は、大麻による高揚感を引き起こす化合物で、一般にはドロナビノール(dronabinol)の名前でも知られている。ドロナビノールはすでに、化学療法の副作用である吐き気や嘔吐に対して臨床適用されている。

イリノイ大学らの共同研究チームによる臨床試験によれば、ドロナビノールを一錠飲むことで、睡眠時無呼吸の症状を一晩中抑えることができるかもしれない。

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