健康科学速報

ヘルスケア分野の科学技術の海外ニュースを伝えます。

2017年11月

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ある新薬によって、もっとも重度の脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy, SMA)の乳児はより運動機能を獲得できるようになり、47%多くの乳児が人工呼吸器による補助なしで生存できるようになったことが発表された。

その新薬Nusinersenは、非常に高い有効性を示したため、臨床試験を前倒しで終了し、すぐに米国食品医薬品局(FDA)によって全てのSMA患者に適用することが承認された。

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セサミンとは?



セサミンは、ゴマに含まれるリグナン(エストロゲン様作用や抗酸化作用を示す化合物群)です。肝臓への負担を減らす効果や、血圧やコレステロールを正常に保つ働きがあるとされ、最近セサミンを含むサプリメントが多く発売されるなど注目を集めています。

sesamin structure
セサミンの化学構造


セサミンにはどのような効果があるのか、この記事では特にヒトを対象にした科学的研究を根拠にその効能を紹介します。続きを読む

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アスタキサンチンとは



アスタキサンチン(Astaxanthine)はエビやカニなどの甲殻類や鮭などの魚類に含まれるカロテノイドの一種で、高い抗酸化作用を持つことから、最近では健康に良い成分として多くの化粧品やサプリメントに含まれています。アスタキサンチンは長く伸びた共役二重結合を持っていて、この構造が活性酸素と反応しやすいことから抗酸化作用を持ちます。

Astaxanthin structure
アスタキサンチンの化学構造


美肌効果や目の疲労回復効果など様々な機能性を持つとされるアスタキサンチンですが、その機能性は科学的に証明されているのでしょうか?

本稿では、アスタキサンチンの機能と我々の生活の中での役割について、臨床試験の結果を中心にまとめます。

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最近Pediatrics誌に発表された大規模調査で、妊娠中に親がアセトアミノフェンを服用すると注意欠陥・多動性障害(ADHD)の発症率が上がるという関連性が確認された。

近年、ADHDの発症率は増加する傾向にあるが、その理由はあまり分かっていない。理由の一つには、診断法の改善や診断基準の変更があるかもしれないが、それだけでADHDの増加のすべてを説明することはできない。

最近、一部の研究者によって、解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンを妊娠中に服用することと、ADHDとの関連が調べられてきた。このOTC医薬品は、妊娠中も比較的安全であると考えられており、解熱や鎮痛の目的で広く利用されている。

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加齢による記憶と認知機能の低下を遺伝子治療によって防げる可能性が、動物を使った実験で初めて示唆された。スペインの研究グループは、Klothoと呼ばれる遺伝子を若いマウスの中枢神経に導入することで、年老いた時の認知機能の低下が防がれるという結果を得たことをMolecular Psychiatry誌上で報告した。

研究チームは、このKlothoを用いた遺伝子治療が認知症などの神経変性疾患の新しい治療となることを期待している。

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