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resistance training


最近の研究によって、トレーニング後にプロテイン飲料を飲んでも、筋肉の痛みを軽減したり、回復を促進する効果は大して得られないという結果が報告されました。糖分の豊富な飲み物と比べて、違いは見られなかったそうです。

ウェイトトレーニングをすると、筋肉が破壊されて痛みを感じたり、一時的な筋力の低下が起こります。

破壊された筋肉を回復させるための要素として、たんぱく質と糖分が重要であると考えられています。

タンパク質は、筋肉を作り直すための材料となり、糖質はエネルギー源となります。

トレーニング後には、プロテインや糖質の豊富な飲料が良く飲まれます。これは、長期的には筋肉を大きくし、短期的には痛みの軽減と筋肉の回復を目的としています。

一般的に、プロテインの原料には、乳清や牛乳が用いられます。

以前の研究によれば、プロテイン飲料は、運動後の筋肉の機能の回復を助けることが報告されています。ただし、乳清と牛乳由来のプロテインの効果を比較した研究はなかったそうです。

そこで今回、この二種類のプロテインの効果について比較した研究結果が発表されました。


プロテイン飲料の効果を検証


研究チームは、筋力トレーニング歴1年以上の20歳から30歳の男性30人を対象としました。

被験者は10分間のハードなウェイトトレーニングを行った後、下の三種類の飲料のいずれかを摂りました。
  • ブドウ糖を含む乳清ベースのプロテイン飲料
  • ラクトース、スクロース、フルクトース、マルトデキストリンを含む牛乳ベースのプロテイン飲料
  • ブドウ糖を含む糖類の飲料

これらの飲料は、同じカロリー数を含んでおり、900 mLが与えられました。

被験者は、24時間後と48時間後に検査を受けました。それまでの間、被験者は通常の生活を送りましたが、サプリメントは摂取しないよう言われました。また、強度の高い運動も避けるように求められました。

検査ではまず、被験者は筋肉がどれくらい痛むかについて自己申告しました。そして、垂直飛びやメディシンボールの投てきを行い、筋肉のパフォーマンスを評価しました。

最後に、被験者の利き脚の最大トルクを測定しました。トルクは、回転に関する物理的な力です。


結果:プロテイン飲料は筋肉の回復反応に効果なし


予想通りですが、筋肉の痛みは24時間後、48時間後で運動前より強くなりました。重要なことに、三種類のいずれの飲料を飲んだグループでも、痛みに関しては違いが見られませんでした。

同様に、筋肉のパフォーマンスに関する実験においても、飲料による違いは見られませんでした。

研究チームは、筋力トレーニング後の回復反応において、プロテインの種類や有無による明らかな違いは見出されなかった、と結論付けています。

この結果は、一般に信じられているプロテインの効果を否定しているようで興味深いです。ただし、今回の試験は被験者が30人と小規模であり、確かな結論を得るにはさらなる研究が必要と思われます。




参考:Post-workout protein shakes: Do they reduce muscle pain, aid recovery?