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マンノースという糖にはダイエット効果がある可能性が報告されました。

マンノースは代謝の改善と腸内細菌への影響によって、体重を減らす効果があることが動物実験から証明されました。この糖を摂ることで肥満を防ぐことができるかもしれません。

腸内細菌と我々の体重増加には、関連があると考えられています。

皮下脂肪の蓄積には、腸内細菌が重要な役割を果たしています。ある研究によれば、この体重をコントロールする過程には遺伝子よりも食事内容の影響が大きいそうです。

最近発表された新しい研究では、マンノースと呼ばれる糖が腸内細菌と体重増加に与える影響がマウスを使って調べられました。

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マンノースが肥満に与える効果


糖と聞いて最初に思い浮かぶのはグルコースでしょう。グルコースは解糖系で代謝されることでエネルギーを生み出します。一方で、マンノースは人間では基本的に代謝されず、エネルギー産生に利用されることはありません。

研究を行ったFreeze教授と研究チームは、肥満のモデルマウスを使って、マンノースを与えることで体重や血糖値、肝臓脂肪などにどのような影響が出るかを調べました。

研究チームはさらに、腸内細菌の一種であるBacteroidetesto Firmicutesの割合を分析しました。この腸内細菌は、痩せた体型という表現型に関連すると考えられています。


マンノースは高脂肪の食事の悪影響を防ぐ


研究の結果、高脂肪食を摂った肥満マウスにマンノースを与えると肥満の症状が改善されることが明らかになりました。

マンノースを摂らなかった場合に比べて、マンノースを摂った肥満マウスは痩せた体型になり、肝臓の脂肪の減少、グルコース耐性の増加などの効果があることが発見されました。

高脂肪な食事では、グルコース耐性の減少とインスリン感受性が増加することが知られています。

さらに、マンノースが腸内細菌へ作用することも明らかになりました。高脂肪食のマウスにマンノースを与えると、通常食のマウスと似た腸内細菌の組成になることが実際に観察されました。

そして、研究チームがその後マンノースを高脂肪食から抜いたところ、肥満マウスの体重は再び増加し、腸内細菌も元に戻ったということです。

腸内細菌の分析によって、マンノースを摂ったマウスでは炭水化物の消化が起こりにくくなり、それがカロリー吸収の減少につながったと考えられます。


肥満の新しい治療法としてのマンノース


面白いことに、マンノースの効果は若いマウスだけで観察され、老化したマウスでは観察されませんでした。

研究チームによれば、腸内細菌の状態は特に若い時期に変化を受けやすいということです。

研究を主導したFreeze教授は、この発見によって腸内細菌が代謝に与える影響の大きさが確認されたと言います。腸内細菌への影響はマンノースの効果のひとつと考えられますが、肥満防止に関するすべてのメカニズムを明らかにするには、さらなる研究が必要とのことです。

マンノースの効果をより解明することによって、肥満の新しい治療法へとつながるかもしれません。





 参考:Can eating this type of sugar prevent weight gain?