coffee fruits


日光を浴び、日常的にフルーツを食べ、コーヒーを飲むことは、多発性硬化症(MS)のリスク低下につながることがサウジアラビアから報告された。一方で、ファストフードの食べ過ぎはリスクを上げることも明らかになった。

この研究は、BMC Neurology誌に掲載された。

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湾岸地域の中で、サウジアラビアでのMSの発生率は比較的高いと推定されているが、この病気に関連するリスク因子は未だに解明されていない。

そこで研究チームは、サウジアラビアの複数の都市(リヤド、ジッダ、ダンマーム)で307人のMS患者と、対応する307人の健常人を対象に調査を行った。

環境のリスク因子を評価するために、研究チームは、人口統計、MSの家族歴、日光を浴びる量、両親の親族、喫煙食事、肥満、コーヒーの消費量などの因子に関するアンケート調査を行った。

参加者の75%は女性で、平均年齢はMS患者が32.91歳、健常人が32.89歳だった。半数近く(42%)は、18歳から29歳だった。MS患者と健常人において、教育、過去12か月間の主な仕事の状態、平均世帯収入には有意な差がなかった。


日光、フルーツ、コーヒーはMSの発症リスク低下に関連する


この調査の結果、サウジアラビアでは、長子として生まれた場合にはMSを発症するリスクが1.68倍増加した。また、家族にMS患者がいる場合には、健常人に比較して5.83倍の確率でMSを発症しやすいことが発見された。

週に5回以上ファストフードを食べる場合と、はしかに罹ったことがある場合には、それぞれ2.05倍と3.77倍のMSリスクの上昇が見られた。

対照的に、子供のころに日光を浴びることはMSに対する保護作用を示すようだ。この調査では、子供時代と大学までの若者時代により日光を浴びて過ごした参加者では、MSを発症するリスクが低いという結果になった。

一週間に5食分以上のフルーツを食べることと、日常的にコーヒーを飲むことは、MS発症リスクの低下と関連が見られた。

BMI値、初潮年齢、および母乳育児は、MSリスクとの関連が見られず、赤身肉や牛乳の消費も関連がなかった。

Ⅰ型糖尿病や、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、クローン病などの自己免疫疾患の家族歴は、MSリスクの上昇とは関連がなかった。

「我々の研究によれば、初等学校や大学の頃に日光をたくさん浴びること、およびフルーツとコーヒーを消費することは、MSからの保護作用があることが示唆される。一方で、ファストフードを食べることは、この病気のリスクの上昇に関連する。学校での屋外での活動と健康な食習慣が強く推奨される。」と研究チームは結論付けた。






参考:Plenty of Sunlight, Fruits and Coffee Linked to Lower MS Risk in Study of Adults in Saudi Arabia