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朝にコーヒーを一杯、それから一日が始まるという人は多いだろう。スッキリした目覚めを与えてくれるコーヒーだが、それ以外にも我々の健康に影響があるのだろうか?一部の研究者によれば、糖尿病から肝臓疾患の予防まで、コーヒーには様々な健康への効果があるらしい。

コーヒーは年間4000億杯以上が世界中で飲まれており、世界で最もポピュラーな飲み物のひとつだと言える。しかし、コーヒーを飲むことは本当に健康的なのだろうか、あるいは副作用のリスクがあるのだろうか?

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コーヒーの健康への良い効果



コーヒーを飲むことによって、Ⅱ型糖尿病、パーキンソン病、肝臓疾患、肝臓がん、そして心臓疾患などに効果があることが報告されている。


コーヒーの糖尿病予防効果


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コーヒーはⅡ型糖尿病の予防に役立つことが、科学的な研究から知られている。

UCLAでの研究によれば、コーヒーを飲むことでSex Hormone-Binding Globulin(SHBG)と呼ばれるたんぱく質の血中レベルが上昇する。SHBGは、体内の性ホルモン(テストステロンとエストロゲン)の活性を調節することで、Ⅱ型糖尿病の発症に関連する可能性がある。

研究を主導したSimin Liu博士によれば、コーヒーの消費量とⅡ型糖尿病のリスクには「負の相関」が存在するという。つまり、コーヒーを多く飲む人は、Ⅱ型糖尿病になりにくいという関係がある。

三つの調査のデータを集めた研究の結果、コーヒーの消費が増えるとⅡ型糖尿病のリスクが下がる可能性が明らかになった。彼らの研究では、4年ごとのアンケート調査によって参加者の食生活が評価され、Ⅱ型糖尿病の患者には追加の質問も行われた。合計で、7,269人の参加者がⅡ型糖尿病を患っていた。

調査を行った四年間の間に、コーヒーを飲む量が一日一杯以上増加した(平均1.69杯の増加)参加者では、摂取量が増加しなかった参加者に比べて、次の四年間にⅡ型糖尿病を発症するリスクが11%低かった。


コーヒーのパーキンソン病への効果


アメリカの研究者らによって行われた研究では、コーヒーの消費とパーキンソン病のリスクの関係が調査された。研究チームは、「より高いコーヒーとカフェインの摂取が、大幅に低いパーキンソン病の発生率に関連する」と結論付けた。

さらに、McGill Universityの研究チームによる報告によれば、コーヒーに含まれるカフェインは、パーキンソン病患者の運動の制御を助ける可能性もある。


コーヒーの肝臓がんへの効果


イタリアの研究チームによれば、コーヒーの消費によって肝臓がんのリスクが40%低下することが報告されている。さらに、いくつかの研究によってコーヒーを一日三杯飲むと、肝臓がんのリスクは50%以上低下することが示唆されている。

研究を行ったCarlo La Vecchia博士は、「我々の研究によってコーヒーが特に肝臓の健康に良いという過去の主張が証明されました」と語った。


コーヒーと肝臓疾患


コーヒーを日常的に飲むことによって、まれな自己免疫疾患である原発性硬化性胆管炎のリスクが減ることが報告されている。

さらに、コーヒーの消費によって、飲酒する人の肝硬変のリスクが22%減ることがアメリカの研究によって明らかにされた。

研究チームは、彼らの結果が「コーヒーの中の成分が、特にアルコール性肝硬変から守ってくれるという仮説を支持する」と結論付けた。

2014年の研究によれば、コーヒーを飲むと肝硬変による死亡リスクが減ることが示唆されている。研究チームによれば、一日二杯以上のコーヒーを飲むことによって、肝硬変による死亡リスクは66%減少するという。

Hepatology誌に発表されたある研究によれば、デカフェのコーヒーを飲んでも肝臓の酵素レベルが低下したことから、有効成分はカフェインではないことが示唆されたという。


コーヒーと心臓の健康


Harvard大学らの研究チームは、中程度のコーヒー消費が心不全を防ぐという結論を発表した。彼らの言う「中程度」とは、一日にコーヒー2杯程度に相当する。

一日に四杯のコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて、心不全のリスクが11%低かった。

研究者らは、彼らの結果は「効果の可能性を示したことは確かだが、我々が消費する他の物と同様に、その効果はどれくらいコーヒーを飲むかに依存する」と強調した。


その他のコーヒーの効果


その他にも、コーヒーには以下のような効果が研究により示唆されている。


コーヒーに含まれる栄養素


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ミルクやクリームを含まないブラックコーヒーは、非常にカロリーが低く、典型的なブラックコーヒーは、約2カロリーしか含まない。

ただし、ミルクや砂糖を入れた場合には、摂取カロリーは大幅に上昇する。


抗酸化物質


コーヒーには多くの抗酸化物質が含まれており、一日に一、二杯のコーヒーを飲むことで、この恩恵を受けることができる。

カフェインを含むコーヒーであっても、デカフェであっても、抗酸化酵素の量に大きな変化はない。

カフェインは、心拍数を上昇させるという研究もあり、これは心筋梗塞などの心臓の問題につながる可能性もある。しかし、長期間のカフェインの摂取の影響を調査した別の研究によれば、日常的なカフェインの摂取による心拍数の上昇は見られなかったという。


コーヒーによる副作用のリスク


コーヒーを飲みすぎると、不快な副作用を引き起こす可能性もある。University of Oklahomaの研究によれば、カフェインは健常人において不安症状を引き起こし、特に過去に不安症状を起こしたことのある人では注意が必要だという。

妊娠を計画している女性では、注意が必要だ。Univesity of Nevadaの研究によれば、レギュラーコーヒーは、妊娠の可能性を減らすかもしれない。


その他のリスクの可能性


また、ある研究ではコーヒーからカビ毒が検出されたという報告もあり、公衆衛生へのリスクが懸念される。







 参考:Health benefits and risks of drinking coffee