パーキンソン病発症メカニズムに新知見 KAIST & NTU

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神経細胞韓国とシンガポールの共同研究チームは、パーキンソン病の発症メカニズムについて、従来の説を覆す可能性のある発見をしたと発表した。

パーキンソン病は、神経伝達物質であるドパミン量の低下により引き起こされると考えられているが、これがどのようなメカニズムでパーキンソン病にみられる震えや硬直につながえているのかはわかっていない。パーキンソン病発症メカニズムの仮説として、筋肉の意図的な動きを制御する大脳基底核(basal ganglia)でドパミン量が低下することで、神経が抑制されることが原因ではないかと考えられてきた。

今回、研究チームはマウスを用いた実験で、光遺伝学(optgenetics)の手法によって抑制性神経を活性化することで、大脳基底核の働きを抑制した。意外にも、研究チームは大脳基底核の抑制によって、視床腹外側核神経(ventrolateral thalamic neuron)が過活性化されることを見出した。

これは「リバウンド発火(rebound firing)」とよばれる現象で、研究チームはこれが運動が抑制されるメカニズムではないかと考えている。研究チームはさらに、遺伝学の手法によってリバウンド発火を抑制したマウスを作成したところ、ドパミン量が低い状態でもパーキンソン病症状を起こさないことを確認した。

この発見は、パーキンソン病メカニズムの解明において、ブレークスルーになる可能性がある。

認知症を予防する9つの方法 The Lancet

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認知症

アルツハイマー病を含む認知症は、2015年には世界中で4700万人の患者がおり、これを予防することは重要な課題である。

世界中の認知症の専門家24人が共同で執筆し、最近The Lancet誌上で発表した総説論文によれば、認知症のうち三分の一は、以下の生活習慣を改善することで予防できる可能性がある。

認知症のリスクを減らすためには、
  • 中学校までの教育を受ける
  • 高血圧肥満糖尿病を避ける
  • 中年での聴覚障害を予防、および治療する
  • 喫煙しない
  • 運動する
  • うつ病社会的孤立を避ける
論文によれば、認知症のうち35%は、これらの要因によって引き起こされるため、これらを避けることで理論上、三分の一の認知症を防止できることになる。

運動が癌を防ぐメカニズムを解明 コペンハーゲン大学

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エクササイズ


これまでに、運動が発がんリスクを下げることは疫学的に知られていたが、その分子メカニズムは明らかでなかった。コペンハーゲン大学の研究チームは、エピネフリンによるHippoシグナルの活性化が、そのメカニズムであることをCancer Research誌に発表した。

研究チームは、女性被験者に中度から高度の負荷の運動をさせ、その前後で採取した血漿を分析した。乳がん細胞を運動前後での血漿で処理したところ、運動後の血漿には乳がん細胞の増殖を抑制する効果があることを発見した。

その後の研究で、運動により血漿中に増加したエピネフリンが、制がんシグナルであるHippoシグナル経路を活性化することで、がん細胞の増殖が抑えられることが明らかとなった。


コーヒーに糖尿病予防効果あり オーフス大学

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コーヒー


一杯のモーニングコーヒーが、2型糖尿病の予防に役立つかもしれない。

オーフス大学の研究チームは、コーヒーの成分であるカフェストールがインスリン分泌を促進し、血中グルコース濃度を下げ、インスリン感受性を改善することをマウス実験により示した。Journal of Natural Products誌に発表された。

 2型糖尿病では、インスリン分泌の不足等から、血中のグルコース濃度が高くなりすぎてしまう。研究チームは10週間マウスにカフェストールを投与した結果、血中のグルコース濃度を約30%低下することを見出した。また、インスリン分泌は、カフェストール投与によって約80%増加した。

カフェストールは、2型糖尿病のリスクを下げ、また糖尿病治療薬として有用な可能性が示された。


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