細胞が癌化するのに必要な遺伝子変異は何個か?

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がん研究において、1950年代から議論されている基本的な疑問のひとつに「普通の細胞が癌細胞に変化するのに必要なDNA変異はいくつか?」という問いがある。Wellcome Trust Sanger Instituteの研究チームが最近Cell誌に発表した論文によれば、その答えは「10個かそれ以下」だそうだ。

同研究グループと共同研究者らは、分子進化論で用いられる統計学的手法を応用することで、細胞の癌化に関与している遺伝子を特定する手法を開発した。これを用いて、29種類の癌から集めた7500のサンプルを分析した。そして、29種類のがんにおいて発癌に重要と考えられる遺伝子を分類した。その結果、肝臓がんでは平均で4つの遺伝子変異で癌化が引き起こされ、大腸がんでは平均で10個程度であった。

片頭痛治療薬としてケタミンが有効な可能性

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片頭痛は広く一般に知られた病気で、周期的に起こる重い頭痛によって患者の生活の質や仕事の生産性を著しく下げてしまう。頭痛は頭の片側で起こることが一般的で、一部の患者では、頭痛に加えて視覚障害も併発することがある。米国では3900万人が片頭痛を患っているとされ、そのうち400万人は、二日に一回は片頭痛に苦しめられている。

片頭痛の症状を緩和するために、薬剤や薬以外の療法が利用されるが、一部の患者には効果がないことが問題である。そのため、現在の治療法に加えて、新たな治療法の開発が望まれている。Thomas Jeferson大学の研究グループは、ケタミンが新たな治療法になるのではないかと考え、その可能性を研究している。ケタミンは主に麻酔薬として使われるが、鎮痛剤や抗うつ薬としても用いられる薬剤である。

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現代社会では生活習慣の変化によって、肥満やメタボリックシンドロームが大きな問題となっている。これらの問題を解決しうる方法として、最近では断食が注目を集めている。

これまでの研究によって、定期的な断食の良い影響として、酸化ストレスや炎症の抑制、インスリンの働きの改善、老化を遅らせるといった効果が報告されている。これらの事実から、5日間は普通の食事をして、2日間は断食をするという「5:2ダイエット」と呼ばれる食習慣がポピュラーになりつつある。

カロリーを制限することが健康に良いという証拠は集まってきているが、どのような理由で断食が良い影響を与えるのかは、まだ解明されていない。トロント大学の研究チームは、定期的な断食がもたらす体への影響を動物実験により研究し、褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞が重要な役割を果たしていることをCell Research誌に発表した。

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ヒ素は推理小説でおなじみの毒物だが、低用量かつ正しい方法で使えばがんの治療に役立つこともある。

Arsenic trioxide (三酸化二ヒ素、ATO)は血液のがんの一種である急性前骨髄性白血病(APL)の治療に用いられているが、新たな研究で悪性の脳腫瘍である多形グリア芽細胞種(GBM)の治療にも有効である可能性が浮上した。この成果は、Molecular Cancer Research誌に掲載された。

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