健康科学速報

ヘルスケア分野の科学技術の海外ニュースを伝えます。

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最近Pediatrics誌に発表された大規模調査で、出生前のアセトアミノフェン服用と注意欠陥・多動性障害(ADHD)の関連性が確認された。

近年ADHDはより一般的になりつつあるが、その理由はあまり分かっていない。理由の一つには、診断法の改善や診断基準の変更があるが、それだけでADHDの増加のすべてを説明できそうにはない。

最近、一部の研究者によって、解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンを妊娠中に服用することと、ADHDとの関連が調べられてきた。このOTC医薬品は妊娠中も比較的安全であると考えられており、解熱や鎮痛の目的で利用されている。

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加齢による記憶と認知機能の低下を遺伝子治療によって防げる可能性が、動物を使った実験で初めて示唆された。スペインの研究グループは、Klothoと呼ばれる遺伝子を若いマウスの中枢神経に導入することで、年老いた時の認知機能の低下が防がれるという結果を得たことをMolecular Psychiatry誌上で報告した。

研究チームは、このKlothoを用いた遺伝子治療が認知症などの神経変性疾患の新しい治療となることを期待している。

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,000人の乳児を対象とした大規模調査により、たった二か月の母乳育児によって乳児突然死症候群(SIDS)の発生リスクを半減させるという事実が明らかになった。

過去の研究から、母乳がSIDSのリスクを減らすことは知られていたが、授乳期間についての情報が得られたのは今回が初めてだ。

最近、Pediatrics誌に掲載された論文では、8つの国際的調査から得られたデータを統合し、母乳育児とSIDSの発生率の関係がその期間を含めて検証された。

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大豆を食べることは、様々な面で健康に良い効果を与えることが知られている。例えば、更年期における顔の紅潮を和らげたり、乳がんの再発を抑制したりといった効能を大豆は持つが、これらはエストロゲン様の化合物であるイソフラボン類が女性ホルモンに似た働きをするためだ。

最近、新たな知見としてゲニステイン(genistein)の乳がん抑制効果の可能性に関する論文がUniversity of Arizonaの研究グループから発表された。彼らの結果によれば、大豆イソフラボンの一種であるゲニステインは、乳がん細胞の増殖を半減させるという。

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唐辛子を食べることで塩分の摂取量を下げられる可能性が、科学的な調査で示された。

塩分の取りすぎが体に様々な悪影響を及ぼすことは良く知られている。そのため、世界中の健康に関する機関が減塩の必要性を訴えている。例えば、世界保健機関(WHO)は、慢性疾患を減らすためには塩分摂取を現在よりも30 %減らすべきだと考えている。米国CDCは、過剰な塩分摂取は、心臓疾患や心臓発作の主要なリスク要因である高血圧を招くと警告している。American Heart Associationによれば、一日の塩分摂取量はナトリウム換算で2.3 gに抑えるべきだとしている。

減塩が健康のためになることは明らかだが、これを無理なく進めるにはどのような方法が良いだろうか?

最近の研究によれば、唐辛子の辛味がその助けになるかもしれない。中国の研究グループがHypertension誌上で発表した研究によれば、辛い物を食べることで脳の神経細胞のプロセスが変化し、塩分摂取を無理なく抑えられるという。

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